
自分を見直す、50代からのライフスタイル誌
自分らしく、暮らしを楽しむかたのヒントが一冊に。
大人世代の「+1Living[プラスワンリビング]」は
“人生の引き出しを見直す、50代からのライフスタイル誌”として、
「DRAWER[ドロワー]」として生まれ変わります。
DRAWERは引き出しのこと。
家の引き出しの中には日常のかけらがたくさん詰まっていて、
それを見直すことで、忘れていた大切なことを思い出したり、自分を発見したり。
そんなきっかけやヒントになるような一冊を目ざし誌名にしました。



「仕事をリタイアしたら、豊かな自然や動物に囲まれて暮らしたい」そんな思いをあたためてきた古賀さんが家づくりの地に選んだのは、栃木県・那須塩原。雑木林の広がる別荘地に小さな平屋を建てました。
設計・施工を手がけたのは、住宅会社「技拓」。乗馬を通して担当者と知り合い、気心が知れていることから依頼を決めました。古賀さんが建てたこの家は、技拓のセミオーダープラン「ちびスケ」の第1号に。〝小さく住んで豊かに暮らす〟という古賀さんのライフスタイルを、そのままコンセプトにしたそう。
「暮らすのは犬2頭と猫と私だけなので、面積はなるべくコンパクトに。家が広いと不要なものがふえて、手入れもたいへんですから。生活にどうしても必要なものは、意外とわずか。本当に大切なものだけを残せば、このサイズで十分です」
その大切なものとは、旅先で出会ったヴィンテージやアンティークの品々。なかでもフランス・ロワール地方での滞在は、古賀さんのインテリア観に大きな影響を与えました。「古いものが自然となじむ田舎家に惹かれて、この家もそんなイメージでリクエストしました。小さな家ではディスプレイのひとつひとつに目が届き、好きなものが身近な存在になるのも魅力です」寒冷地で快適に過ごすため、薪ストーブも導入。やさしいあたたかさに惹かれて、人も動物もまわりに集まるそう。新しい家で、思い描いていた暮らしを満喫しています。

松江市内から南へ車で10分ほど。閑静な住宅街に建つ高橋香苗さん宅には、2つのドアがあります。
ひとつは家族用。もうひとつはお客さま用。昼過ぎになると、大きなドアのほうには「OPEN」と書かれた看板が─。
高橋さんがこの地に引っ越してきたのは、今から25年前のこと。
「それまでは主人が勤める大学の宿舎に住んでいたのですが、主人の両親と同居することになり、あわてて土地を探して見つけたのがここなんです。二世帯住居であることと、主人のアトリエを設けることが当初の目的でした。まさかここで店を開くことになるなんて」 設計は、長年の友人でもある建築家の寺本 和雄さん、有光玲子さん夫妻にお願いし、コンクリートブロック造りのコートハウスにすることに。たび重なる打ち合わせも、建築好きの高橋さんにとっては楽しいものだったといいます。
「壁はコンクリートの打ちっ放しにするか、ブロックにするかで迷ったんですが、ブロックをひとつずつ積み上げた手仕事の跡が残る感じがいいんじゃないかということになって。新しい素材だけど、ヨーロッパの石造りのような趣もあるので、ものもよく見えるかなと」モダンさとあたたかみ。そのどちらのよさも感じられる空間に並ぶ、家具やアートは、ふだんから高橋さんに近しい人たちがつくったり、ゆずってくれたりしたもの。
「店を営む中で知り合ったり、昔からの友人だったり。どれも、その人の顔や思い出が浮かぶものばかり。なかでも思い入れがあるのは〝プーリー〟です」